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2004年8月7日〜8日 リードオルガン修理実習
夏休み直前、古い足踏みリードオルガンが運び込まれてきました。
HPをご覧になったご婦人から「手放さなくてはならなくなったのですが、思い出のあるオルガンを捨てたくないのです。」というご相談がありました。教材として譲っていただき、心を込めて大切に修理しました。今回は講師に青木先生のご友人である調律師・蒲谷伸夫先生をお迎えしました。長年オルガン修理に携わってこられ、何でも知り尽くしておられます。
◆ 解体・掃除
まず、、ネジが錆付いていてなかなか抜けません。コツを教えてもらい手分けして抜きます。組立て時にまた同じものを使うので、抜いた部分をしっかり絵に書いて保管します。屋根・裏板・鍵盤等たくさんのパーツに分解されます。
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◆ 袋貼り
リードに風を送り込む発音機構である袋が破れているため音が全くでません。剥がして、新しいものを貼ります。アイロン・濡れタオル・膠が大活躍です。
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◆ 鍵盤・リードバルブ修理
鍵盤を磨き、フェルトも張り替えます。
リードバルブの埃を取り、スキン・フェルトが剥がれているものを張り直します。
空鳴りの原因になるので寸法を間違えないように切り、慎重に張り合わせます。
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◆ 組立て・調整
少しだけ心配していたとおり、やはりネジはどこ?と大騒ぎでしたが無事組立て終了。
恐る恐るペダルを踏んで鍵盤を押してみます。音が出ました!初めてこのオルガンの音色を聴くことができて一同感慨無量です。鍵盤の高さ調整、ペダル、ベルト、窓の布地も新しいものに変えます。
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◆ リード磨き・調律
1枚1枚リードを取り出しゴミを取り除いて吹いて音を出してみます。うまく鳴らないものは再度取り出し磨きをかけます。調律は前後リードを削って行います。 photo
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photo リード磨き・調律などの最終調整は夏休み明けになりました。暑かった夏もオルガン完成と共に終わったような気がします。休憩中アイスを何個も食べながら作業をしたことも楽しい思い出となりました。蒲谷先生本当にありがとうございました。また、卒業生の皆さん暑い中ご協力ありがとうございました。
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